アパート経営との違い
経済用語には難しい言葉や、違いがよく分からないような言葉があります。例えばマンション経営とアパート経営という言葉の違いを挙げることができます。
人によっては同じものだと思っている場合があるようですが、明確な違いがあります。
いくつか違う部分がありますが、例えば資産形成について挙げることができます。
アパート経営の場合に土地が所有できるというのがひとつのメリットです。
つまりアパートが古くなったりしても土地が残りますので、そこに自分の家を建てるのも良いですし、場合によってはその土地が後になって大きな価値がでてくるという可能性もあります。
また万が一の時に家族に資産を残せるというもメリットでしょう。
それに対してマンション経営の場合で区分所有物件の場合には投資に占める土地が大きくないため、土地としての価値はやや劣ってしまうようです。
さらに挙げられるのが利回りについてです。
アパートでしたら複数の部屋があるためリスク回避ができるほか、利回りも当然良くなります。
しかしマンション経営の場合には投資先が一部屋など限られてしまいますので、空き部屋などがあればまず赤字になってしまい、結果として全体の利回りは低くなってしまいます。
節税効果についての比較
このような点からするとアパート経営のほうがマンション経営に比べてメリットがあるといえるかもしれません。しかしマンション経営についてよくいわれるメリットとして節税効果があるという点です。
マンション経営の場合には建物そのものが価値になるため、建物の減価償却による節税効果が期待できるわけです。
また投資金額に関してもアパート経営の場合には土地の値段もありますので、必然的に金額が高くなってしまいます。
それに対してマンション経営の場合、とくにワンルームマンションのような小型のマンション経営の場合には1000万円以内での投資も行うことができます。
それでまず小さな投資からはじめてみたいというような場合には、マンション経営もひとつの有効な方法だといえるでしょう。
しかしマンション経営にしてもアパート経営にしても「投資としての事業」になるため、収支計画がしっかりしていれば銀行などでも低金利でローンを受けることができますので、アパート経営は不可能ではありません。
このようにマンション経営とアパート経営にはそれぞれメリット、デメリットがありますので、それらの点をよく考えた上でどちらにするのかを考えるのは大切です。